歯茎の痩せや下がりを解決!今人気のヒアルロン酸歯茎再生治療とは!?
今、歯茎の痩せや下がりの改善や歯周病の予防、歯の色をキープするなど、さまざまな効果が期待できることから、ヒアルロン酸を使った歯茎再生治療が注目されています。
目次
そもそもヒアルロン酸って何?歯茎にヒアルロン酸を注入する意味とは?
そもそもヒアルロン酸は人体の皮膚や軟骨などに存在するグリコサミノグリカンの一種で、肌の乾燥を防いだり、軟骨の動きを円滑にしたりする役割を果たしている成分です。一般的には肌の潤いを保つ保湿成分として知られていて、スキンケア商品などにも含まれています。
このヒアルロン酸を注射して歯茎に注入して痩せた歯茎をボリュームアップさせる歯茎再生治療が今人気なのです。美容業界では頬にジェル状のヒアルロン酸を注入してほうれい線やシワを目立たなくしたり、胸に注入してバストアップしたりといった治療法が一般的になっていますが、同様に歯茎に注入することで、痩せた歯茎にボリュームをもたせることができます。
ヒアルロン酸には歯肉に存在するコラーゲンの生成を活性化させる働きもありますので、歯茎の痩せや下がりを予防する効果も期待できます。
なぜヒアルロン酸治療が人気なのか?
それではなぜ最近になってヒアルロン酸による歯茎再生治療の人気が高まっているのでしょうか?その理由を解説します。
歯周病などの治療後に歯茎の下がりが気になる
近年歯周病が大きな問題となっていて、特に大人の80%はすでに歯周病になっているとまで言われているくらいです。歯周病の治療を行うと、これまで腫れて膨らんでいた歯茎が元に戻ります。
しかし、歯周病治療をしたがゆえに歯茎が下がって見えたり、歯と歯の間に隙間ができてしまったりして気になされる方が多くいらっしゃいます。そうした歯周治療後のケアとしてヒアルロン酸による歯茎再生治療が選択されているのです。
また、ヒアルロン酸には殺菌作用もあります。歯周病治療を行った直後に歯周ポケットにヒアルロン酸を注入することで、より健康的な歯茎の維持に効果が期待できます。
痛みがなく手軽で安全
これまでは歯茎を再生する歯科治療として歯肉移植という方法が使われてきました。他の健康な歯肉や歯茎の組織を切り取り、痩せている部分に移植する手術です。効果は高いものの、施術時間が長く、術後に痛みが伴うといったデメリットがありました。
ヒアルロン酸を使った歯茎再生治療は注射でヒアルロン酸を注入するだけです。施術時には麻酔をするので、ほとんど痛みを感じることはありません。また、施術時間も短くて済みます。
加えて、ヒアルロン酸は前述のとおり、もともと体内に存在する物質ですので、副作用やアレルギーが発生するリスクが低い、安全性が高い治療法であるということも人気の理由と言えます。
驚きのヒアルロン酸注入の効果
ヒアルロン酸による歯茎治療を行うことで、さまざまな効果が期待できます。どんな効果があるのか見ていきましょう。気になる即効性や持続期間についても解説します。
歯茎の痩せや下がりを改善できる
前述のとおり、ヒアルロン酸を歯茎に注入することで、歯肉に含まれるコラーゲンの生成を活性化させることができます。コラーゲンはタンパク質の一種で、皮膚や骨、血管など、人体のありとあらゆるところに存在し、細胞と細胞の間を満たして、組織を強くする働きがあります。コラーゲンが多いと肌がプルプルになって、ハリが出るのはこうした理由からです。
しかし、コラーゲンは加齢とともに体内から失われてしまいます。肌がたるんだり、シワができたりするのと同じように、歯茎に含まれるコラーゲンが減少することで歯茎が痩せたり下がったりします。
ヒアルロン酸を注入してコラーゲンがしっかりしてこれば、ハリのある美しい歯茎を維持することができるのです。
失われた組織を補って左右差を改善する
歯が抜けたり、かみ合わせが悪かったり、片方の顎だけで食べ物を噛んだりすると、どうしても顎の位置に左右差が生じてしまいます。
ヒアルロン酸を注入することで、左右のバランスを整え、顎の左右差を改善する効果も期待できます。
歯の色が良くなる
ヒアルロン酸自体に歯を白くするホワイトニング効果はありません。ただし、歯茎が健康的になることで、歯周病菌などの雑菌の繁殖を防いだり、歯質が良くなったりして、健康的な白い歯を維持できるようになります。
また、歯が白くても歯茎が痩せてしまっていたり、黒ずんでいたりしては口元が美しくなりません。ヒアルロン酸で歯茎再生治療を行うことで、白い歯をより際立たせる健康的な歯茎が実現できます。
歯肉炎が予防できる
歯肉炎は雑菌が繁殖したり、歯茎の毛細血管がもろくなって出血したりすることで起こります。前述のとおり、ヒアルロン酸には殺菌作用がありますので、口腔内で雑菌が繁殖するのを防いでくれるのです。加えて、歯茎のコラーゲン繊維が強くなることで、歯肉の炎症予防にもつながります。
すぐに効果が現れる?
ヒアルロン酸を使った歯茎再生治療では、ジェル状のヒアルロン酸を歯茎に注入しますので、治療直後から歯茎のボリュームアップ効果が実感できます。効果の現れ方には個人差がありますが、ヒアルロン酸が歯茎の組織に吸収される2~3週間後くらいにコラーゲンの生成が活発になって、歯茎がしっかりとしてくるでしょう。歯と歯の間の歯肉がしっかりしてくるのは数週間~数ヶ月の期間を要します。
ただし、1回だけの治療ではなかなかコラーゲンの生成を促すことは難しいため、複数回ヒアルロン酸を注入する必要があります。
どれくらい効果は持続するの?
効果の持続時間も同様に個人差がありますが、1年~2年ほど持続します。定期的に診断を受け、医師の判断を仰ぎながら治療を継続しましょう。
歯茎再生治療の流れと日々のケア
ヒアルロン酸を使った歯茎再生治療はどんな流れで行われるのでしょうか?施術後はケアをしなくても良いのでしょうか?治療のポイントについて解説します。
ヒアルロン酸治療の流れ
- まずは痛みがないように歯茎に麻酔を施します。ヒアルロン酸注入時にはほとんど痛みを感じることはありません。
- まずは歯に近い部分の歯茎にヒアルロン酸を注入します。
- 仕上げとして歯間乳頭と呼ばれる歯と歯の間にある歯肉にヒアルロン酸を注入します。
おおよそ30分ほどで治療が完了します。ダウンタイムと呼ばれる術後の痛みはほとんどありません。
日々のケア
ヒアルロン酸を注入さえすれば健康的な歯茎が維持できるとは限りません。いくら再生治療を行ったとしても、日頃のケアを怠れば歯茎が元通りに戻ってしまい、歯周病や歯肉炎のリスクも高まります。当然のことながら、毎日しっかり歯磨きをして常に口腔内を清潔な状態に保ちましょう。
施術後のケアとしてペリオトリート殺菌水でのマウスウォッシュをおすすめしています。毎日1回20秒ほどうがいすることで、虫歯の原因菌や歯周病菌を除去し、歯垢も分解することが可能です。
また、3ヶ月に1回くらいの頻度で歯科医院に通って歯と歯茎のクリーニングをしてもらいましょう。
ヒアルロン酸治療前に知っておきたい注意点
ヒアルロン酸治療を受ける前には以下のことを念頭に置いてください。
誰でも治療できるわけではない
ヒアルロン酸を使った歯茎再生治療は手軽にできますが、誰でも受けられるわけではありません。歯茎に炎症や出血がなく、歯周ポケットが浅くて健康な状態の方のみが受けられます。歯周病や歯肉炎などにかかっていて、歯茎の状態が悪い場合は、まずそちらの治療に専念してください。
効果の現れ方や持続期間には個人差がある
先ほどもご説明しましたが、効果が現れるまでの期間や現れ方、持続期間には個人差があります。効果が目に見えて実感できる方もいらっしゃれば、なかなか現れないという方もいらっしゃいます。また、3年効果が持続するケースもあれば、半年くらいで歯茎が元通りになってしまうこともあります。
ヒアルロン酸を注入したとしても、必ず効果が現れて、それが1年~2年継続するとは限りませんのでご注意ください。
遠藤歯科の無理のない治療
遠藤歯科は審美歯科治療、矯正歯科治療、予防歯科治療を得意とする歯科医院です。健康的で美しい口元で、患者さまが笑顔になれるようお手伝いいたします。今回ご紹介したヒアルロン酸による歯茎再生治療をはじめ、さまざまな治療メニューをご用意。お悩みに最適な治療メニューを、患者さまの不利益にならないように考慮しながらご提案し、無理なく効果を実感いただける治療をご提供します。
本来の歯を残しつつ、より健康的で美しい口元を実現できるよう、患者さまに寄り添ってまいります。