審美歯科で驚くほど自然な歯を実現!種類別セラミック丸わかりガイド
銀歯や金属製の詰め物はどうしても目立ってしまうから嫌だ……そんな方には審美歯科でセラミックを選択されてはいかがでしょうか。
色合いも形も非常に精巧に作られていて、天然の歯と遜色のない仕上がりに。
歯の治療をした後でも、人前で自然な笑顔になることができます。
今回は種類や特徴、メリットや治療前と後のメンテナンス方法など、審美歯科のセラミックに関する基礎知識をお伝えします。
目次
審美性を求めるならセラミック!詰め物と被せ物がある
審美歯科のセラミックに限らず、治療した歯を補う物として「詰め物」と「被せ物」という2種類が挙げられます。
詰め物と被せ物の違いとは?
虫歯を治療した後は削った歯や失われた歯を補わなければいけません。その際に、治療後の歯の型をとり、それに合わせて詰め物や被せ物を作ります。
詰め物(インレーとも呼ばれます)は治療した部分に金属や今回ご紹介するセラミックを入れて歯の一部分を補うものです。被せ物(クラウンとも呼ばれます)は金属やセラミックで歯全体を覆います。
通常の歯科医院で行う銀色の銀歯や金属製の詰め物との違い
いわゆる銀歯や金属製の詰め物は周りの歯と色が違い、光を反射してしまうので、その部分だけがどうしても目立ってしまいます。
セラミックはもともと陶磁器を指す言葉。審美歯科では陶磁器と同じ陶材で作った詰め物や被せ物を指します。瀬戸物や七宝焼などの陶磁器を思い浮かべていただければイメージしやすいかと思いますが、きれいな白い色を再現することができます。
他の歯と変わらない色、形が再現できるので、詰め物や被せ物を入れたとしても、銀歯や金属製の詰め物のように目立つことはありません。
審美歯科で使われるセラミックの種類と特徴
一口にセラミックと言っても、実にさまざまな種類のものがあり、それぞれ特徴が異なります。代表的な5種類のセラミックの特徴について見ていきましょう。
セラミックの種類
1. e-max(イーマックス)
【特徴】
二ケイ酸リチウムガラスを使った素材で、詰め物にも被せ物にも適しています。特に被せ物の場合は通常だとフレームという裏打材にセラミックを吹き付けて作るのですが、e-maxであれば裏打材が不要ですので、被せ物全体の強度も高いです。また、天然歯に近い透明感を出すことが可能で、しかも変色しにくいという特徴もあります。
<こんな悩みの方が利用されています!>
- 前歯など目立つ歯の治療をされる方
- 経年変色が気になる方
2. ハイブリッドセラミック
【特徴】
ハイブリッドとは異なるものを組み合わせるという意味です。セラミックとプラスチックを組み合わせることで、強度と耐久性が高くかつ自然な仕上がりを比較的安価で実現できます。プラスチックを使っているので、透明感は他のセラミックと比べるとどうしても劣りますが、力が加わる部分でも使うことができるのがメリットです。
<こんな悩みの方が利用されています!>
- 奥歯など目立ちにくくてかつ力が加わる歯を治療される方
- コストパフォーマンスを求められている方
3. オールセラミック
【特徴】
その名の通り、表面も内部もすべてセラミックを使用。アルミナという素材をベースにして、ポーセレンという美しいセラミック材をコーティングします。他の材料は一切使わないので、透明感が高く、天然の歯に近い見た目になるのが特徴です。
<こんな悩みの方が利用されています!>
- 前歯など目立つ歯を治療される方
- 金属アレルギーが心配な方
4. ラミネートベニア(歯のつけ爪)
【特徴】
これまでご紹介したセラミックは詰め物や被せ物でしたが、ラミネートベニアは少し異なります。今ある歯にセラミックを貼り付けるという治療法で、主に歯の変色や空きすぎた歯間を補う目的で用いられることが多いです。また、ホワイトニングの手段としても使われます。歯の表面を1mmのみ削るだけで施術できるので、今ある歯を残しながらも審美性が高く美しい仕上がりを実現できます。
<こんな悩みの方が利用されています!>
- 歯並びや隙間などの修正をされたい方
- 今ある歯を大切にされたい方
5. ジルコニアセラミック
【特徴】
オールセラミックと同様、セラミックのみを材料として用います。内部にジルコニアという強度が高いセラミック素材を使っているので、奥歯などの力がかかりやすい部分にも適しています。
<こんな悩みの方が利用されています!>
- 強度と美しさを両立されたい方
- 奥歯でも審美性が高い詰め物・被せ物をされたい方
6. メタルボンドセラミック
【特徴】
金属製のフレームにセラミックをコーディングしたものです。強度が非常に高いのですが、フレームはすべてセラミックで覆うので、外部から金属が見えて目立つということはありません。また、フレームには純度が高い金属が使用されているので、他の歯や歯茎が着色しにくいのも特徴です。
<こんな悩みの方が利用されています!>
- 強度が高い詰め物・被せ物を探されている方
- 歯ぎしりや食いしばりなどの癖をお持ちの方
セラミックを使った審美歯科で素敵な笑顔を
セラミックには銀歯や金属製の詰め物にはない、さまざまなメリットがあります。トラブルのない美しい歯と歯茎が長続きし、人前で自然な笑顔ができるようになるでしょう。
本来の歯に近く、見た目が美しい
セラミックの一番大きなメリットです。透明感がある白さを再現できるので、本来の歯に近い、自然で美しい仕上がりとなります。周りの歯と同じような色と形になるので、歯の治療痕が気になることはありません。
歯茎が黒ずまない
金属は酸化することで黒ずむ性質があります。詰め物や被せ物自体はもちろん、時間が経過すると色素が転移して隣接する歯や歯茎までもが黒ずむことがあるのです。セラミックであれば変色しないので、他の歯や歯茎が黒ずむこともありません。
金属アレルギーの心配がない
金属アレルギーがある方は金属製の詰め物や被せ物を入れることができませんが、セラミックであれば安心して導入することが可能です。
歯のトラブルになりにくい
歯の治療をした後にしっかりと詰め物や被せ物を施すことで、歯周病や虫歯、噛み合わせなどのトラブルを防ぐことができます。また、プラスチック製の詰め物や被せ物などは、欠けたり割れたりするといったことが発生することもありますが、強度が高いセラミックであればそういった心配もありません。
セラミックの審美歯科を受ける前にチェックすべき3つのポイント
メリットがたくさんあるセラミックですが、治療を受ける前に注意しておくべき点もあります。施術してから後悔することがないよう、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
歯周病や虫歯がある場合、そちらの治療を優先
歯の美しさも大切ですが、それ以上に重視すべきは口腔内の健康です。重度の虫歯や歯周病がある場合は、まずそちらの治療に専念してください。セラミックは保険適用外なので、高額になるケースもあります。しっかりと悪いところを治療した上で、セラミックにするかどうかを判断しましょう。
セラミックの歯の色が自分に合うか確認
セラミックにはさまざまな種類があり、同じ白い色でもそれぞれ微妙に見た目が異なります。色合いやツヤ、透明感などが、今ある歯や歯茎、肌の色と調和するかどうかを確認してみてください。入れたセラミックの詰め物や被せ物が白すぎて、かえって浮いて見えてしまうということもあり得ます。
セラミック歯の保証内容と期間
セラミックの歯に保証を設けている審美歯科医院も数多くあります。保証期間内であれば脱落や欠けや割れ、変色などのトラブルに無償で対応してくれますが、保証がなければ高いお金を払って対応しなければいけません。施術を受ける前に、必ずその医院の保証の有無や内容、期間を確認しておきましょう。
美しいセラミックの歯を維持するためのコツ
白く美しいセラミックの歯。天然の歯や金属製のものと比べると汚れや変色もしにくいのですが、やはり正しくお手入れをしないと美しさが失われたり、欠けや割れなどが発生したりする可能性もあります。「セラミックにしたから大丈夫」と過信するのではなく、しっかりとお手入れをして、美しさを保ちましょう。
まめなお手入れと定期的なメンテナンス
1. 優しくブラッシング
セラミックの歯であっても歯磨きは必須です。ただし、前述のとおり天然歯や金属と比べると汚れにくいので、優しくブラッシングするだけで大丈夫。力を入れすぎたり、硬すぎる歯ブラシでこすったりすると、歯茎が下がって被せ物との境界線が見えてしまうこともありますので、ご注意ください。
2. 歯のクリーニング
こちらも天然歯と同様です。歯科医院でクリーニングを受けることで、普段落としきれていない汚れを落とすことが可能です。他の歯や歯茎の健康維持にもつながるので、歯科医院で定期的に検診を受けてクリーニングしてもらいましょう。
3. マウスピースで歯を守る
セラミックの強度や耐久性は年々向上していますが、強い力がかかると欠けたり割れたりすることもあります。食いしばりや歯ぎしりをする癖がある方は、就寝中にマウスピースなどを装着して歯を守りましょう。
遠藤歯科なら無理なく美しい歯を実現します
遠藤歯科では無理のない審美歯科治療をモットーとしています。お客さまの負担にならないよう、豊富な治療メニューの中から、ご予算に応じてご満足いただける方法をご提案。見た目が美しく、審美歯科を通じて患者さまがいつまでも笑顔になれるようサポートいたします。
今回ご紹介したセラミックに関してもさまざまな種類のものを取り扱っておりますので、ぜひご相談ください。