ホワイトニング後に歯が痛い!すぐにわかる知覚過敏の原因と対策

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ホワイトニング後に歯が痛い!すぐにわかる知覚過敏の原因と対策

2019年12月18日(水)

ホワイトニング後に歯が痛い!すぐにわかる知覚過敏の原因と対策

ホワイトニングを行った後に歯が痛む知覚過敏が起こることがありますが、なぜなのでしょうか?その原因をご説明します。

ひょっとしたらホワイトニングではなくて他の原因で歯が痛んでいるケースもあるかもしれませんので、しっかりとチェックしましょう。

なぜ?!歯がしみる知覚過敏の2つの事実

まずはそもそもなぜ知覚過敏が起こるのか?痛みのメカニズムを2つ見ていきましょう。

歯は3層構造になっている!

実は歯は表面を守る「ペリクル層」、その内側の「エナメル層」、そして一番内側にある「象牙質」という3層構造になっています。特に象牙質には象牙細管という小さな穴が通っていて、それに何らかの刺激が加わることで神経に伝わって知覚過敏が起きます

ホワイトニング後の痛みは薬剤が原因!?

通常はペリクル層やエナメル質が象牙質、そしてそこを通る神経を守っているわけですが、何らかの要因で刺激が内部に到達すると痛みを感じます。

ホワイトニングをした後に歯が傷む原因は薬剤です。高濃度の過酸化尿素や過酸化水素水などの成分が歯に浸透して象牙質の神経を刺激することで知覚過敏が発生します。消毒液を使うと傷口がしみますが、これは過酸化水素水が含まれているのが原因。それと同じことが口のなかでも起きるのです。

また、ペリクル層の膜を剥がしてしまう働きがあるホワイトニング薬剤もあり、これによって歯の防御力が低下して知覚過敏が起きることもあります。さらに、ホワイトニングでは薬剤の効果を高めるために光を当てることもあるのですが、その際に歯に熱が発生して痛むこともあります

教えて!ホワイトニング後に知覚過敏になる人の特徴

ホワイトニングをした後は必ず歯が痛くなるというわけではありません。知覚過敏が起きる人には以下のような特徴があります。

夜寝ているときに歯ぎしりをしている人

寝ているときに歯ぎしりをする癖がある方は要注意。歯の先端が割れている、ヒビが入っていると、象牙質にホワイトニング薬剤が浸透しやすくなっている可能性があります。

虫歯がある人

虫歯によって歯に穴が空いている、あるいは虫歯治療のときに入れた詰め物と歯の間に隙間が空いている場合、そこから薬剤が象牙質や神経に入り込んで知覚過敏が起こることがあります。まずはホワイトニングをする前に虫歯をしっかりと治療しましょう。

歯周病で歯茎が下がってる人

歯周病を患うと歯茎が下がります。通常であれば歯の根っこ部分は歯茎にガードされているため、ペリクル層やエナメル質に覆われていません。歯茎が下がって象牙質がむき出しの状態になることで、薬剤がしみやすくなります。虫歯と同様、まずは歯周病治療に専念しましょう。

歯の表面に傷やひびがある人

歯ぎしりや虫歯だけでなく、食事や歯磨きなど日常生活のなかでも歯に細かい傷やヒビが入る可能性があります。殆どの場合は表面のみなので影響はありませんが、傷やヒビが象牙質にまで到達しているとホワイトニングの後に知覚過敏を起こす場合があります。特に研磨剤は入っている歯磨き粉を使っている方は要注意です。

薬剤によって歯がしみる人

ホワイトニングを繰り返したり、長時間に渡ってホワイトニングを行ったりすると、歯が高濃度の薬剤に晒されて知覚過敏が起きやすい状態になります。確かにホワイトニングの頻度を多くすればそれだけ歯が白くなりますが、やりすぎは考えもの。知覚過敏になるリスクも考え、医師の指示のもとホワイトニングを正しく行いましょう。

あなたは大丈夫?知覚過敏の7つの症状

今生じている歯の痛みがホワイトニングの薬剤によるものかどうか、セルフチェックしてみましょう。以下のような症状があれば、知覚過敏の可能性が考えられます。

歯がしみる知覚過敏の症状

  • ① 冷たいものや熱いものを口に含んだときに歯がしみる
  • ② 甘いものや酸っぱいものを食べたときに歯がしみる
  • ③ 歯ブラシの毛先が当たるときに痛みを感じる
  • ④ 飲食をしたときにしみるような感覚があるけど、すぐにおさまる
  • ⑤ 冷たい風が歯に当たったときに痛みを感じる
  • ⑥ 歯茎や歯肉が下がっていて歯の根元が見えている状態
  • ⑦ 歯ぎしりする癖がある

ホワイトニングを受ける前に

知覚過敏で悩まないためには、ホワイトニングを受ける前に以下のような対策をしておくことが重要です。

虫歯や歯周病を治そう!

先程もご説明しましたが、虫歯や歯周病が知覚過敏を引き起こします。まずは歯を白くする前に、口腔内の疾患を治すことが重要。歯を美しくするのはその次です。

特にホワイトニング前から痛みなどの自覚症状がある方は要注意。検診を受けて虫歯や歯周病でないか確認しておく必要があります。

濃度の低いホワイトニング剤を選ぼう!

ホワイトニング剤の濃度が高ければ高いほど、知覚過敏が起こる可能性も高くなります。知覚過敏が心配な場合は、できる限り濃度が低いものを選びましょう。ただし、その分ホワイトニング効果も薄れてしまうので時間がかかる可能性もあります。

また、最近ではコーティング剤を併用する方法もあります。歯を保護した上でホワイトニングを行うこともできますので、施術を受ける際には歯科医師に相談してみましょう

ホワイトニング後の知覚過敏の対処方法5選

ホワイトニング後に歯が痛くなってしまったら、以下のような方法で緩和することができます。

対処①|熱い辛いなど刺激がある飲食物を避ける

歯の表面を覆うペリクル層が剥がれるのがホワイトニング後の知覚過敏が起こる一因です。このペリクル層は剥がれたとしても24時間くらいで再生しますので、時間とともに痛みは和らいでいきます。

ホワイトニングをしてから1日程度は熱いものや辛いものを摂取せず、ペリクル層が再度生成されるのを待ちましょう

対処②|痛みが酷いときは鎮痛剤を

ひどい痛みが続く場合は市販の鎮痛剤などを試してみましょう。「ロキソニンS」などの痛み止めは薬局で購入することも可能です。ただし、鎮痛剤を飲んでも痛みがおさまらなかったり、長時間続いたりする場合は原因が知覚過敏でないケースも考えられます。その場合は早めに歯科医院で診断を受けましょう。

対処③|レーザー治療で歯の痛みを軽減

知覚過敏はレーザー治療で改善することが可能です。歯にレーザーを照射することで、歯の表面がバリアで覆われ、細かい傷やエナメル層の剥がれが埋まり、歯がしみないようになります

対処④|歯のコーティングや知覚過敏専用の歯磨き粉で痛みを緩和

コーティングする作用がある歯磨き粉や知覚過敏専用の歯磨き粉を使用してみてください。ハイドロキシアパタイトなどのコーティング剤が含まれていて、象牙質を外部の刺激から守ってくれますので、痛みを和らげることができます。

対処⑤|最終手段!歯の神経を抜く

上記のようなケアを試してみても痛みが改善されない場合は歯の神経を抜くという手段もあります。ただし、神経を抜いてしまうと歯がもろくなったり、黒ずんでしまったり、虫歯になりやすくなってしまったりというデメリットもあります。あくまで最終手段として考えましょう。

まずは歯の検査を

ホワイトニングを受ける前には、歯医者さんでしっかりと歯質や口腔内の健康状態をチェックしてもらいましょう。虫歯や歯周病があったら、まずは治療が最優先。問題なくホワイトニングを受けられるかどうか検査してもらうことで、辛い知覚過敏を防ぐことができるのです

遠藤歯科の無理のない治療

遠藤歯科ならお客さまに極力負担をかけさせずに治療を行います。もちろん、今回のテーマであるホワイトニングに関しても、必ず歯の状態を診させていただいた上で施術を行います。

「なにが必要か?」「なにが必要でないか?」を考え、本当に必要な範囲で施術を行い、健康で美しい口元を実現します。歯に関するお悩みごとがありましたら、お気軽におっしゃってください。

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