部分矯正と全体矯正。どっちを選ぶべき?違いを徹底解説

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部分矯正と全体矯正。どっちを選ぶべき?違いを徹底解説

2019年11月21日(木)

部分矯正と全体矯正。どっちを選ぶべき?違いを徹底解説

歯医者さんの矯正治療には、気になる部分だけを矯正する「部分矯正」と、歯列全体を矯正する「全体矯正」の2種類があります。それぞれ、どのような矯正方法なのか?どのような場合に選べばよいのか?ケース別にご説明します。

また、矯正には数多くの手法がありますので、各々の特徴や矯正をする際の注意点なども解説。はじめて矯正を受けられる方必見の内容です。

気になる部分矯正を行う人とは?

部分矯正とは冒頭のとおり、歯並びが気になる部分だけを矯正する方法です。比較的軽度な症状で歯列を全体的に矯正する必要はない、目立つところだけ矯正したいという方にとっては、部分矯正を選ぶことで治療期間も短くかつ治療費を安くすることも可能です。

では、具体的にどんな方に部分矯正がおすすめなのか?考えていきましょう。

○どうしても出っ歯や八重歯を治したい!

前歯が張り出している出っ歯や、一部の歯が重なるようにして生えている八重歯なら、その部分だけ矯正できる場合があります。

特に前歯は奥歯と比べて根っこの部分が少ないので、部分矯正を行うことで短い期間で気になる部分をきれいにすることが可能です。

[ポイント]

矯正では基本的には歯並びを治すのみで、顎の骨の位置を動かすようなことはできません。全体矯正にも言えることなのですが、上顎や下顎がずれていることに起因する出っ歯などは歯科医院の歯列矯正では治すことは不可能。その場合は外科手術など他の治療方法を選択していただかなければいけないケースもあります。

また、虫歯などの疾患がある場合は、まずそちらの治療を優先させる必要があります。

○晴れ舞台となる結婚式で歯並びを綺麗にしたい!

近年では結婚式までに歯並びを矯正する「ブライダル矯正」を受けられる方も増えてきました。全体矯正は長い時間がかかるので、挙式の日取りが決まってから治療開始したとしても間に合わないケースも少なくありません。

部分矯正であれば数ヶ月、気になる部分だけを挙式までに矯正することが可能です。

[ポイント]

一番のポイントは挙式に間に合うかどうかということです。遅くとも3ヶ月前までには矯正を受けるようにしましょう。余裕があれば、挙式に向けて一番歯並びがきれいになるよう計画を立てながら進めていくことが可能になります。

また、「矯正するのと当時に歯を白くしたい」と思われる方もいらっしゃるかと思います。結論から言いますと、矯正とホワイトニングを同時並行するのは可能です。ただし、方法によっては同時に施術を行えない場合もあるので、歯科医師に相談しましょう。

また、矯正は妊娠中でも行なえますが、つわりや体調の変化によっては中断しなければいけない場合もあります。こちらも医師の判断を仰ぎましょう。

○普段忙しいから早く治したい!

結婚式など特別なイベントはないけど、歯並びをきれいにしたいという方にも部分矯正はおすすめです。前述のとおり、治療期間が短いので家事やお仕事が忙しくて歯科医院に通っている手間や時間が惜しい方でも、部分矯正なら比較的無理なくできます。

[ポイント]

矯正期間自体が短いのはもちろんですが、全体矯正と比較して器具や装置の調整にかかる時間や頻度も少なくて済みます。「忙しいけど歯の矯正もしっかりしておきたい」という方は、まず部分矯正からはじめてみましょう。

部分矯正と全体矯正。これだけの違いがある!

部分矯正と全体矯正では、これだけの違いがあります。ご自身にどちらが適しているのか?チェックしてみましょう。

○施術範囲が違う

全体矯正の場合は当然すべての歯並びを治すわけですから、矯正器具も歯全体に装着しなければいけません。部分矯正の場合は、治したい部分にだけ矯正器具を装着するだけで大丈夫です。

○部分矯正なら費用も安い!?

全体矯正は範囲も広いためどうしても高額になりがち。一方、部分矯正は治したい部分にだけ器具を装着すれば良いので、その分価格も安くなります。全体矯正の費用の1/3ほど安くできることもあります。

○全体矯正は治療期間が長い!

前述のとおり、全体矯正にかかる期間は少なくとも1年。場合によっては2年、3年とかかることもあり、その間矯正器具を装着しなければいけません。部分矯正であれば早くて数ヶ月。多くの場合半年ほどで矯正できます。

こんなにもある!?部分矯正の種類

これまで「部分矯正」とひとくくりにして解説してきましたが、実はさまざまな手法があります。それぞれどんな特徴があるのか?簡単にご説明します。

① ブラケット矯正

ワイヤーがついたブラケットを装着することで歯に力をかけ、少しずつ歯並びを改善していく方法。治療期間は半年~1年ほどで、治療費は15~40万円程度(前歯のみ)です。

② リンガルブラケット矯正

歯の裏側にブラケットを装着して歯並びを矯正する方法です。表側からは矯正器具が見えないので、矯正期間中でも見た目がほとんど変わらないのがメリット。矯正期間は1~2年ほどで、前歯だけの場合は40~60万円ほどかかります。

③ マウスピース

歯の形に合わせて作られたマウスピースを装着することで歯並びを矯正します。透明もしくは半透明のものが使われているので、ブラケットよりも目立ちにくいのがメリットです。矯正期間は半年~1年程度。矯正費用は前歯の場合は30~40万円程度かかります。

④ 矯正用インプラント

インプラントで歯を補うことで歯並びを矯正することも可能です。抜歯が必要な歯も、インプラントを活用することで抜かずに矯正できる場合もあります。治療期間は1~2年。前歯のみの場合は20万円~40万円が相場です。

⑤ 裏側矯正

歯の裏側に矯正器具を装着する方法で、比較的大きい歯のズレなども矯正することができます。矯正しているのが目立ちにくいのがメリットです。矯正期間は1~2ヶ月で、前歯の場合は40~60万円が目安です。

⑥ ハイブリット矯正

矯正器具とセラミックの被せものをする、マウスピースとブラケットによる矯正を併用するというように、複数の手法を組み合わせた矯正方法です。1つの方法だけでは対応できない症状も、ハイブリッド矯正なら対応できるというケースもあります。矯正期間や費用は組み合わせによって異なります。

ここだけ抑えよう!矯正前に注意すべき3つポイント

メリットが多い部分矯正ですが、注意点もあります。以下のことを必ず抑えておきましょう。

<治せないこともある部分矯正>

部分矯正で治せる症状であれば、部分矯正を選択したほうが費用を安く抑えられる、矯正箇所を限定できる、期間を短くできるといったメリットを享受することが可能です。しかし、症状が歯全体に及んでいると部分矯正では対処できない場合もあります。

<全体矯正のほうがきれいな歯並びにしやすい>

一部分だけ矯正しても歯全体のバランスが整わない場合もあります。加えて、部分矯正では矯正後にバランスが崩れて、むしろ逆効果になってしまう恐れもあります。全体矯正であれば、すべての歯を正しい位置にすることが可能。口内全体のバランスや美しさを考えるのなら、全体矯正に軍配があがります。

<歯の削ることも考慮しよう>

部分矯正であれ、全体矯正であれ、歯を削る可能性はあります。部分矯正で歯を削って満足できなかったら、また全体矯正を受けて歯を削るということにもなりかねません。歯は削ったら二度と元には戻りません。本当に削っても良いのか?削って満足できる結果が得られるのかということも考えてみましょう。

自分に合った歯の矯正を

部分矯正が向いているのか?全体矯正をすべきなのか?歯の状態や矯正にかけられる期間、症状が出ている理由、予算などによって異なります。まずは歯医者さんの診察を受けて、どちらが良いのか相談して決めていきましょう。


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遠藤歯科は患者さまに無理を強いない、不利益にならない治療がモットー。これは矯正に関しても変わりません。

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